1. エンジン始動にはコツがあった!「押しがけ」の仕組み

エンジン始動にはコツがあった!「押しがけ」の仕組み

ハンドル

エンジンがなかなかかからないときには「押しがけ」を

バイクに乗っていると、ときどきエンジンがかかりにくいことがあります。
バッテリーにトラブルが生じたときや、冬の寒い時期には、このような事態が起きやすいです。

ただ、「押しがけ」という方法を知っておくと、こうしたトラブルが生じたときにもバイクのエンジンをすぐにかけることができます。
押しがけはやり方を知って何度か練習すれば誰でもできるようになるため、念のために身につけておくと役立ちます。

そこでここでは、押しがけの仕組みとコツを紹介します。
ぜひ習得して、もしものときに役立ててほしいと思います。

押しがけの仕組みとコツ

通常、完全にエンジンが止まっている状態からエンジンをかけるのは、大きなエネルギーが必要です。
バッテリーが上がっているときや冬の時期でエンジンが冷えているときにはより大きなパワーが必要で、エンジンをかけようとしてもなかなかかからないことがあります。

押しがけでは、バイクの車体を自分で押しながらエンジンを作動させます。
自分でバイクを押すと、バイクが走り出すためのエネルギーを自分で加えていることになります。
そのためエンジンをかけるために必要なエネルギーを小さくすることができ、かかりやすくなるのです。
これが押しがけの仕組みです。

押しがけをするときには、まずはクラッチを切った状態でバイクの車体を押します。
サイドスタンドを上に上げた状態で、少しバイクを押しましょう。
そしてバイクがゆっくりと動いている状態でシートへまたがり、エンジンを作動させます。
これで押しがけが完了します。

1度行ってもエンジンがかからない場合、2回か3回ほど行ってみましょう。
何度か繰り返し行っていると、エンジンがかかるはずです。

そしてエンジンがかかったら、クラッチを切った状態で、アクセルを入れてエンジンを回転させましょう。
するとエンジンが温まり、途中でストップしにくくなります。
また、しばらくエンジンを動かしたままで、暖気しておくのも効果的です。
エンジンを温めることができ、これもエンストの防止につながります。

押しがけをするときには、バイクの車体を水平に保つと良いです。
すると自分の体にバイクの重量が乗しかからず、楽に押すことができます。

押しがけをマスターしよう

押しがけは紹介したような仕組みとなっており、少し練習すれば誰でも行うことができます。
特に冬の時期などは活躍することが多いため、ぜひ早めにマスターしておくことをおすすめします。
押しがけは基本的なテクニックですが、意外とさまざまな場面で助かります。
初心者の場合は、バイクに乗り始めた早い段階で身につけておくと良いでしょう。