1. 段差を乗り越えるテクニック

段差を乗り越えるテクニック

バイクはとにかく転倒しないように気をつけよう!

バイクの初心者でもっとも注意しなければならないのが転倒です。
初心者だけでなく、新しいバイクに乗り換えた時にも要注意で、勝手知ったるこれまでのバイクとは重量や車体のバランスが異なるため、ちょっとした違和感からバランスを崩して転倒してしまうリスクもあります。
ほかには友人・知人・家族からバイクを借りたときにも注意したいところで、借りたバイクに傷をつけてしまったときほどライダーにとって辛いものはありません。

そんなバイクの転倒リスクの中でも、もっとも注意したいのが段差です。
高い段差はもちろんのこと、ちょっとした段差でバランスを崩す恐れがあります。
油断していると思わぬところで転倒するリスクがあるほか、転倒への恐怖心でなかなかバイクの運転に慣れることができない、なんてことにもなりかねません。
例えば、普段使っている駐輪場に大きな段差があると、それが怖くてバイクを出すのが億劫になってしまうなんてことも起こりうるのです。

段差の乗り越え方のポイント

そんな転倒を防ぐための段差の乗り越え方のポイントは、まず「心理的な苦手意識や恐怖心をなくす」ことです。
転倒への恐怖心から恐る恐るバイクを運転してしまうと、かえって転倒のリスクが高まってしまうからです。
「自分は問題なく段差を乗り越えるぞ」という意識のもと、思い切ってバイクを動かしましょう。

なぜこうした心理的な心構えが大事なのかというと、段差を乗り越える時には、エンジンをかけた状態で速度調整をしながら行うのがもっとも安全・確実だからです。
エンジンを留めてバイクから降りて恐る恐る乗り越えるよりも、またがった状態で少し勢いをつけて乗り越えた方が間違いなく安全です。
エンジンを留めてしまうと、バランスが崩れて立ちゴケの原因になってしまう可能性もあるので気をつけましょう。

それから、これはバイクだけでなく自転車にも共通するポイントですが、できるだけ段差に対して正面から進入するようにしましょう。
とくに道路から歩道や駐輪場に進入する際には、どうしても斜めから入ってしまいがちです。
斜めからの進入はバランスを崩す大きな原因となるので注意が必要です。

どれぐらいの角度で進入すると良いかは、道路の幅や段差によっても変わってきます。
段差が高いほど、できるだけ正面からの進入が求められるわけです。
段差の乗り越えに自信がない方は正面からの進入を心がけ、慣れてきたら段差の高さに合わせて侵入する角度を調節してみるとよいでしょう。

あとは、段差を乗り越える際には周囲の状況を確認しておくことも大事です。
いざ段差を乗り越えようとする際に歩行者が視界に入ったりすると、焦ってバランスを崩してしまう恐れが出てきます。