1. 単気筒や4気筒の特徴について

単気筒や4気筒の特徴について

単気筒とは

教習所に通い始めると、気になってくるのが「どんなバイクを買おうか」ということです。
初心者のうちは、もちろんあまり大きなバイクではなくて排気量が小さめのバイクの方が扱いやすいことは確かです。
バイクを選ぶ際には、排気量の他に気筒にも注目することが大切です。

気筒というのは「シリンダー」とも呼ばれているバイクのパーツで、金属でできており、エンジンの燃焼機関としての役割を果たします。
バイクを選ぶ際には、カタログに「単気筒」「直列2気筒」「直列4気筒」などと書かれていますので、バイクに乗る目的(通勤・通学用かロングツーリング用か)や価格・ニーズに合わせて選ぶようにしたいものです。

一般に、気筒数が増えると高回転時の出力が上がるので、最高速度も高くなります。
気筒数が多いバイクは排気量も大きい傾向にあります。
だからといって気筒数が多ければ多いほどメリットがあるというわけではなく、低速での加速性能が落ちる他、燃費効率も低くなってしまいます。

単気筒のバイクはシリンダーが一つで、軽量コンパクトなモデルが多いのが特徴です。
低い回転数でもパワーを発揮できるように設計されているため、燃費に優れているのも単気筒バイクのメリットです。
街乗り用バイクの購入を考えているのでしたら、免許取り立ての人は単気筒がおすすめかもしれません。

単気筒を搭載しているバイクとしては、YAMAHAの「セロー250」や「SR400」などが有名です。
SRシリーズは1978年に発表されて以来、大勢のファンを魅了してきたロングセラーバイクです。
HONDAからは新型の空冷単気筒バイク「GB350」「GB350S」が発売され、話題を呼んでいます。

直列2気筒とは

2気筒には、「直列2気筒」と「V型2気筒」があります。
単気筒エンジンを2つ並べたタイプの直列2気筒は、単気筒よりもスムーズに回転数を上げることができます。

直列型は多気筒であっても比較的構造がシンプルなので、メンテナンスもしやすい点がメリットです。
直列2気筒を搭載したモデルとしては、YAMAHAの「YZF-R25」の他にKAWASAKIの「Ninja 400」やHONDAの「CBR400R」などがよく知られています。

直列4気筒とは

4気筒も、直列とV型があります。
4気筒になるとパーツの数も増え、重量も増すので大型のバイクに搭載されることがほとんどです。
振動が少なくスムーズに高回転化しやすいので、スーパースポーツバイクのように高出力が要求されるバイクに適しています。

なお、バイクの中にはシリンダーが三つ並んだ3気筒も存在します。
比較的コンパクトでありながら、2気筒よりも高出力なのが3気筒の特徴です。