1. 低速走行を身につける

低速走行を身につける

低速走行の重要性

バイクというのはある程度のスピードを出して走るのは難しくありませんが、低速走行となるとバイクが傾きやすくなるため、それなりの技術を身につける必要があります。

教習所でも低速走行は教わりますが、コツを覚えこむまではなかなかうまくいかないものです。
低速走行は市街地を安全に走る上でなくてはならないテクニックですから、苦手意識を持たずに十分に練習しておくことをおすすめします。

低速走行ではバランス感覚が何よりも大切

低速走行をすると、バイクはフラつきやすくなるものです。
ですから上手に低速走行をするためには、優れたバランス感覚を身につけることが大切です。

バランス感覚を磨くトレーニング方法はいくつもありますが、中でも最も手っ取り早いのは自転車を使ったトレーニングです。
自転車で低速走行が難なくできるようになれば、バイクでの低速走行も上手にできるようになります。

トレーニングの際には、ペダルを足で漕ぎながらブレーキを使って前進するようにします。
こうすることによって、バイクでの低速走行に近い状況を再現できるようになります。

低速走行はバイクのテクニックの中でも難易度が高いので、バイクで練習していると転倒する危険性もあります。
公道に出ていきなりバイクで低速走行の練習をするよりも、自転車を使って練習する方が安全ですしコツも早くつかめます。

エンジンガードなどを付けて練習すれば、転倒した時でもバイクにダメージが及ばないので安全です。
ヒザや脚を傷めないためにプロテクターを装着するのもいいアイディアです。

ひざ・すねプロテクターは2,000円代から購入することができます。
転倒することを怖いと思わずに、転倒しても構わないような万全の対策を講じることが大切です。

万が一転倒してしまった場合、慌ててバイクを引き起こそうとする必要はありませんので冷静に対処しましょう。
軽いバイクならハンドルを両手で持って引き上げれば済みますが、重量感のあるバイクの場合には車体の下にヒザを入れるようにして車体を立て直すと腰などに無理な力が加わりません。

低速走行時のポジション

低速走行をする際にはスタンディングスタイルが基本です。
下半身に力を入れてタンクを両方の太ももでしっかりと挟み込み、上体を少し前に倒しておくとバランスが取りやすくなります。

クラッチはできるだけ断続させないようにして、リアブレーキで速度調整を行います。
クラッチを断続させるとエンストを起こしますので注意しましょう。
半クラッチをキープするように心がけることが大切です。

白バイ隊員は低速走行の名手ですから、ビデオなどで走り方をよく研究すれば低速走行のコツのようなものがつかみやすくなります。