1964年に設立されたキムコ
キムコ(KYMCO)は、台湾に本社を置く光陽工業のメーカーブランドです。
光陽工業(Kwang Yang Motor CO.)の頭文字「KYMCO」がそのままブランド名として使われており、台湾では最大のオートバイメーカーです。
キムコが設立されたのは1964年で、以来ホンダと技術協力契約を締結しクオリティの高い製品を生産し続けています。
現在、キムコのバイクは世界107ヶ国で販売されています。
技術提携工場もマレーシアやエジプト、ブラジルなど展開しており、スクーターをメインとした同社の製品はグローバルな市場で人気を得ています。
台湾とスペイン、そしてイギリスにおけるスクーターの販売台数No.1はキムコが占めています。
キムコのバイクの特徴
キムコがこれほどまでの人気を受けている理由は、徹底した品質管理にあります。
フレームとエンジン、そして外装部品を外部工場に委託せず自社工場で生産しているため、高いクオリティを維持できるのがキムコの強みです。
安易なコストダウンを行わずに耐久性に優れた部品を使い続けているからこそ、世界各国で大きな支持を受けているわけです。
アフターサービスが充実しているのもキムコの大きな利点です。
日本の場合は自社パーツセンターを東京湾岸エリアに構えており、常備在庫部品に関しては発注すれば翌日には純正部品を受け取れるシステムになっています。
キムコの人気モデル
キムコの製品はほとんどがスクーターで、他社が高級ツアラーやスーパースポーツにしか投入しないテクノロジーを惜しまずスクーターに採用しているのが特徴です。
初心者でも気軽に、しかも安全に乗れるのがキムコのスクーターなんです。
キムコのバイクの中でも特に人気の高いのは、125ccのスクーターです。
中でもキムコ史上最大傑作と呼ばれるのが「DownTown 125i」です。
125ccとは言いながら、同シリーズの350ccと同じ車体が使われているため、乗り心地はかなりゆったりしています。
スポーツツアラーのカテゴリーに位置づけされているこのDownTown 125iは、販売希望価格が540,000円と決して安くはありませんが、コスパの点からいえばかなりの充実度と言えるでしょう。
同じ125ccでももうちょっと車体の小さいモデルが欲しいというのであれば、「Racing S 125」もおすすめです。
プリロード5段階調整式サスペンションとφ33mm径のテレスコピックフロントフォークを搭載しており、街乗りはもちろんワインディングでも快適な走りを楽しむことができます。
お値段の方も新車で20万円台ですから、手軽に買える一台を探している人にイチオシです。