1. 学科試験のひっかけ問題に注意

学科試験のひっかけ問題に注意

道交法をしっかり理解しておこう

運転免許を取得する際は、一定程度の技能実習を経て、実技検定と学科試験の合格が必要です。
学科試験はひっかけ問題も少なくなく、問題文を正確に読み解くことが合格の鍵となります。
自動車教習学校に通っていても、免許センターで学科試験を受けて合格するのが必須です。
道路交通法によると、運転免許の学科試験は90%以上の成績でなければならないことを定めています。

学科試験は、仮免許と本免許の二段階で学科試験を受けることとなります。
仮免許の際は合計50問出題され、45問正解すると合格となります。
本免許の学科試験は90問の文章問題と5問のイラスト問題を解くこととなり、イラスト問題は2点なので合計100点で満点となります。
そのうち90点以上取得することが合格の条件となります。

○×問題なので一見易しそうですが、意外と一筋縄ではいきません。
技能試験は70点以上が合格基準であると考えると、学科試験のほうが基準が厳しいのです。

学科試験は、道路交通法の知識面での理解が不足している場合も少なくありません。
しかし、それ以上に問題文を読解したり、言葉の入れ替えなどひっかけ問題で失点してしまうことも多いです。
道路交通法をしっかりと理解し、事前に練習を徹底することが合格の近道です。

よくあるひっかけ問題を紹介

一つ目は「青信号であれば必ず進まなければならない」という問題で、この問題の答えは「×」です。
青信号は、必ず進まなけらばならないというわけではありません。
青信号は直進・右折・左折「できる」というだけで、命令ではありません。
今回の問題のように、問題文の中に「必ず」という文言があるとひっかけである可能性が高いです。

次に、「交差点を右折するときは交差点の中心の内側を徐行しなければならない」という問題はどうでしょうか。
これも答えは「×」で、交差点の内側ではなく、交差点の中心のすぐ内側が正解です。
×と選択したとしても、「徐行しているから」という点が間違っていると判断していれば注意です。

「信号が青になって前の車が発信しない時、警音器を鳴らして発進を促した」という場合はどうでしょうか。
これも「×」で、警音器は「警笛鳴らせ」の標識がある場合、あるいは警笛区間の標識がある場合、危険を避ける時やむを得ない時に鳴らすことができます。
合図やあいさつ代わりに警笛を使用してはいけません。

最後は「黄色の点滅信号は他の交通に注意して徐行しなければならない」という問題ですが、これも×です。
黄色の点滅信号に徐行義務はなく、信号の表示で徐行義務があるのは赤信号で点滅している場合です。
黄色の点滅信号の場合は、周りの安全を確認したうえで、他の交通に注意にしながら進むことができます。